進捗置き場というわけでもない場所

プログラミングしてる中で見つけたこととか

Raspberry Pi 4B をモニターと無線 LAN なしでセットアップする

Raspberry Pi 4B (8GB) を買い、64bit 版 Raspberry Pi OS (beta) をモニターと無線 LAN なしでインストールして起動することに成功したので、その備忘録を書いておく。

ラズパイを買う

ラズパイの 4B には排熱問題があるらしく、更に手持ちでまともな microSD があるかを確かめるのが面倒になったりしたので、今回は色々入っている下のパッケージを買った。

だたし記事を書く段になってアマゾンの商品ページにアクセスしたところ、商品内容が大きく違うものになっていた (???) ので、一応 URL は貼っておくがちょっと警戒したほうが良いかもしれない。

自分について言えば、ディスプレイケーブルは要らないのだがこのパッケージには二本も入っているのでちょっと無駄だったかも知れない。また有線 LAN ケーブルは入っていないので手元にあるものを使用した。

Raspberry Pi OS (64bit) beta をダウンロード

以下の公式 Forum から 64bit 版 OS の iso が入手できる。ダウンロードはかなり遅かった。 www.raspberrypi.org

Raspberry Pi Imager をダウンロード

以下の公式ダウンロードページから環境にあったものをダウンロードする。 www.raspberrypi.org

OS イメージの書き込み

ダウンロードした Imager を起動して CHOOSE OS から Use Custom に進み、先ほどダウンロードした 64bit 版の img ファイルを選択する。適当に microSD カードを選んで書き込み。

SSH の有効化

完了したら microSD カードをラズパイ本体に入れる前に Win とか Mac とかで読み込み、マウントする。Unix 系 OS だったら普通にマウント出来るはずなので色んな人の解説サイト (一例) みたいなのに従って色々設定することが出来る。

Windows の場合、2020-10-12 現在では ext4 がマウントできないので 2 つ外部メモリが刺さっているような表示になるが片方は読み込めない。(僕の環境では microSD カードが E: と F: として追加されたが、F: の方は全く読み込めなかった.)

読み込める方のドライブを開き、ssh という名前で空のファイルを追加する。これでラズパイの起動時に sshd が有効化されるようになる。

次の Windows の大型アップデート (21H1?) では WSL2 経由で ext4 を弄れるようになるらしい。現在も Insider Preview の Dev チャンネルに登録していれば弄れる。早めの正式リリースを期待しましょう。

本体の組み立て

本体に適当にケースをネジ止めしていく。出典は無いが、強くネジ止めすると死ぬらしい。手応えを感じたらドライバーを止める程度で良さそう。

ファンも取り付ける。僕が買ったセットに入っていたファンの電源は 5V (多分) なので、GPIO の 04 と 06 の Pin に指した。 Raspberry Pi 4B の GPIO の一覧は ここ を参照。

僕はファンを強くネジ止めしたところ外壁が歪んでブレードが干渉してしまったので、ネジ止めをかなり緩めることになった。

本体の起動

電源と有線 LAN ケーブルを繋げて起動する。少し待ってからパソコンで

$ ssh pi@raspberrypi.local

すると接続できる。デフォルトパスワードは raspberry。接続できない場合は正常に起動できていない気がする。

新規ユーザーの作成

既にユーザーグループ sudo がある (pi はデフォルトでそれに所属している) ので利用する

$ sudo useradd -m <new_username> -g sudo
$ sudo su <new_username>
<new_username>$ sudo passwd

までやって sudo 権限のある新規ユーザーが作れているかを確認しつつパスワードを設定。

APT を日本のミラーサーバーに変える

$ sudo nano /etc/apt/source.list して上の三行を

deb http://ftp.jp.debian.org/debian buster main contrib non-free
deb http://deb.debian.org/debian-security/ buster/updates main contrib non-free
deb http://ftp.jp.debian.org/debian buster-updates main contrib non-free

に書き換え (debian-security は JAISTリポジトリにないので特に変更していない)

(2020-10-12 現在)

Raspberry 固有のパッケージのリポジトリ/etc/apt/sources.list.d/raspi.list で設定できるが、日本のミラーサーバーには 64bit 版のビルドが入っていないので書き換えていない。

パッケージの更新

$ sudo apt update && sudo apt upgrade

でパッケージが更新できたらおしまい。好きに使おう。

最後に

なんかあったら追記します。

ところでこの記事は既にブログに投稿した気分になって 2 週間ほどデスクトップに放置されていた。デスクトップを整理しようとして存在に気づき、よく考えたら投稿していないことも思い出したので今更投稿した。我ながらアホである。